2024/3/16
ドバイの不動産を探していると、建築状況として「オフプラン」と「レディ」という分類を目にすると思います。
なかなか日本の不動産では聞かないキーワードだと思います。本記事ではこのオフプランとレディ、それぞれの特徴とまたどのような人におすすめかを解説したいと思います。
まずはそれぞれの概要とメリット・デメリットについてご紹介します。
オフプラン物件は、建設中または計画段階の不動産を指します。
日本の不動産でも特に人気のタワマンなどになると、建設完了する前に売り切れる場合があると思います。それと同様にドバイでも多くの不動産が建設完了前に取引されています。
レディ物件は、建設が完了し、すぐに入居可能な不動産を指します。
ドバイ不動産ではオフプランのほうが主流となっています。実際のデータでもドバイ不動産の過半数の取引がオフプランとなっています。
その理由の一つとしては、現在ドバイ不動産が活況で全体的に価格が上昇傾向にあることが上げられます。
ドバイの不動産価格はここ数年、年々上がってきているため、オフプランで購入すれば価格上昇リスクを下げることができますし、また完成後の売却を考えているのであればキャピタルゲインの獲得も期待できます。
デベロッパー側としても建築段階で資金を調達できるのでリスクが低いというメリットがあるでしょう。
これは意外なデータなのですが、面積当たりの価格で見るとオフプランよりレディのほうが安いです。
この理由として、まずオフプランは新築なので設備も充実していて高額になっていることが考えれれます。
また別の理由としては、現在オフプランが非常に人気であるため、デベロッパー側の価格交渉が強気であることも考えられます。
一方でレディ物件の場合は現在のオーナーから譲り受けるので、レディのほうが交渉次第で割安に購入できることもあるでしょう。オーナーが緊急で現金が必要になったために、不動産を売りに出すというケースも少なからずあります。
どちらがおすすめかという点では、購入の目的によると思います。
ドバイの不動産を購入されるかたの目的としては大きく3つに分類できます。
まずはご自身がどのような目的で購入するかを、改めて考えてみて下さい。
キャピタルゲイン狙い、つまり一定の期間で不動産価格が上昇したら売却し、その売却益を期待する場合はオフプランがおすすめです。
現在のドバイ不動産は上昇傾向にあり、オフプランであればそれを現在の市場価格で購入できるので、将来的に価格が上昇していれば大きなキャピタルゲインを期待できます。
多くの不動産では建設完了するまでに数年かかりますが、キャピタルゲイン狙いで待つのであればそれも問題ないでしょう。
インカムゲイン、つまり毎月の家賃収入を期待する場合はレディがおすすめだと思います。
オフプランの場合は建築が完了するまでに数年待つ必要があります(そして往々にして遅延します..)。当然、建築が完了するまでは家賃収入も得られないので、その期間が無駄になってしまいます。
一方でレディであれば、購入した時点から賃貸に出して家賃収入を得ることが出来ます。
続いて、自己居住目的、つまりご自身がドバイで住む目的の場合、こちらもレディがおすすめと言えるでしょう。
当然オフプランだと完成を待つ必要があるため、それまで住むことができません。
またご自身が住む場合は、カタログからは見えないような細かい作りもチェックしたほうがよいでしょう。その点で実際の完成物件を見ながら、ご自身のライフスタイルに合っているかを確認できるレディ物件は自己居住に合っていると言えます。
(ドバイ不動産は、カタログCGはキラキラしているけど、実際の作りは意外と雑なケースも見られるので要注意です...)